それから一つの譬を話された、「いちじくの木を、またすべての木を見なさい。
そして、道のかたわらに一本のいちじくの木があるのを見て、そこに行かれたが、ただ葉のほかは何も見当らなかった。そこでその木にむかって、「今から後いつまでも、おまえには実がならないように」と言われた。すると、いちじくの木はたちまち枯れた。
これらの事が起りはじめたら、身を起し頭をもたげなさい。あなたがたの救が近づいているのだから」。
はや芽を出せば、あなたがたはそれを見て、夏がすでに近いと、自分で気づくのである。